ガットの選び方

テニスガットのゲージ(太さ)の違いとは?細い・太いのメリット・デメリットを元ストリンガーが解説

悩むAくん
悩むAくん
ガットの太さって、1.25mmとか1.30mmとかあるけど、何が違うの?
自分はどれを選べばいいの?
こんにちは。ほそべーです。
結論から言うと、細いゲージは性能・打球感重視、太いゲージは耐久性・安定性重視というのが基本的な考え方です。
迷ったら、まずは1.25mmを基準にしてみてください。
ほそべー
ほそべー

この記事では、元ストリンガー・元インターハイ選手の目線で、ゲージ(太さ)による性能の違い、部活生・初心者におすすめのゲージ、ゲージとテンションの関係、そして私のセッティングまで解説します。

結論:細いゲージは「性能・打球感」、太いゲージは「耐久性・安定性」

  • ゲージは1.25mmを基準に考える
  • 細いゲージ(1.20mm以下)は、スピン・打球感・反発を感じやすいが、切れやすい
  • 太いゲージ(1.30mm以上)は、切れにくく、打球感が安定するが、硬く感じやすい
  • 部活生・初心者は、まず1.25mm付近から
  • ゲージを変えても、テンションは必ず変える必要はない。違和感があれば±2ポンドずつ調整

実は、ゲージにこだわる人は少ない

ストリンガーをしていてよく思ったのは、ゲージにこだわりのある方はあまりいないな〜ということです。

悩むBさん
悩むBさん
切りたくないから細いゲージは嫌。

硬くて飛びにくくなるのも嫌。
悩むAくん
悩むAくん

そんな理由で、大体の人は1.25mmでした。
ポリで1.20mm、ナイロンで1.30mmを選ぶ人はいましたが、それ以外はほとんどいなかったですね。

私は張り代を低価格で提供していたためか、とにかく「切れにくい」を重視されるお客様が多かったです。
つまり、多くの人にとって1.25mmは「ちょうどいい」太さなんです。
この記事でも、1.25mmを基準にして話を進めていきますね。

細いゲージ(1.20mm以下)のメリット・デメリット

ガットが細いと、ボールとの接触の仕方や、ガットの変形の仕方に違いが生まれます。

メリット

  • スピン性能が高い傾向:ガットが動きやすく、スナップバックを利用しやすい
  • 打球感が柔らかい傾向:ボールとの接触感やフィーリングを得やすい
  • 反発性能が高い傾向:同じ素材・構造・テンションなら、細いほうがパワーを感じやすい
  • ボールの食いつきを感じやすい:繊細なタッチやコントロールを重視するプレーヤーに好まれることが多い

デメリット

  • 耐久性が低い:断面積が小さく、摩耗や衝撃(角切れ)に弱い。要は切れやすい
  • テンション維持性能が低く感じる場合がある:細いほうが、テンションが落ちたと感じやすい
  • 打球感が変化しやすい:摩耗やノッチング(ガットのこすれ跡)で、張りたての性能を保ちにくい

スナップバックについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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太いゲージ(1.30mm以上)のメリット・デメリット

ガットが太くなると断面積が大きくなり、摩耗や変形に強くなります。

メリット

  • 耐久性が高い:摩耗や衝撃(角切れ)に強く、切れにくく長持ちしやすい
  • 打球感が安定しやすい:ガットの変形が抑えられ、しっかりした打球感を得やすい
  • コントロールしやすいと感じる場合がある:反発が抑えられ、球離れが安定して感じられる
  • 摩耗に強い:速いスイングスピードでスピンを多用し、ガット同士がこすれ合うプレーヤーには特にメリットがある

デメリット

  • スピン性能が下がる場合がある:スイングスピードが遅いとガットが動きにくくなり、スナップバックが少なくなることがある
  • 反発性能が下がる場合がある:同じ条件なら、細いゲージよりパワーを感じにくい
  • 打球感が硬く感じられる場合がある:特にポリエステルでは違いを感じやすい
  • 繊細なフィーリングが得にくくなる場合がある

太いゲージは、パワーがあってスイングスピードが速い人ほど、その恩恵を受けやすいと考えています。

細い・太いの比較まとめ

細いゲージ(1.20mm以下) 太いゲージ(1.30mm以上)
スピン かかりやすい傾向 やや落ちる場合がある
打球感 柔らかく、繊細 しっかり、安定
反発 反発を感じやすい 抑えられる
耐久性 切れやすい 切れにくい

部活生や初心者には、どの太さがおすすめ?

まずは1.25mm付近を基準に考えるのがよいでしょう。
理由は、性能と耐久性のバランスが良いからです。

プレーヤー別に整理すると、次のようになります。

プレーヤー おすすめゲージ 理由
小学生・ジュニア 1.20〜1.25mm 打球感・反発を重視
中学生・高校生 1.25〜1.30mm 性能と耐久性のバランス
初心者 1.25〜1.30mm 扱いやすさと耐久性
中級者 1.20〜1.30mm プレースタイル次第
上級者 1.20〜1.30mm 求める性能次第

ただし、部活生だからといって、必ず太いゲージが良いわけではありません。
部活生でも、次のように使い分けられます。

  • ガットがすぐ切れる(スイングスピードが速い、スピン重視)→ 1.30mm以上
  • スピンをもっとかけたい → 1.20mm以下も検討
  • 打球感を重視したい → 1.20mm以下も検討
  • ボールが飛びすぎる → ゲージだけでなく、テンションやガットの種類・素材の変更も検討

また、初心者や成長期のジュニアは、ゲージ以上に素材選びが大切です。
特にポリエステルは硬いので、体への負担も考えておきたいところです。

部活生におすすめの安くて切れにくいガットは、こちらの記事で紹介しています。

【元インターハイ選手が解説】部活生におすすめのテニスガット|安くて長持ちする選び方と費用の目安

こんにちは。ほそべーです。 「ガットがすぐ切れて、張り代が大変……」 中学生・高校生の部活生や、そのお父さん・お母さんから、何度もこの相談を受けてきました。 私は高校時代にインターハイに出場し、その後 ...

ゲージを変えたら、テンションも変えたほうがいい?

悩むAくん
悩むAくん
ゲージを変えたら、テンションも変えないといけないの?
変えたほうがよいケースはありますが、必ず変える必要はないと考えています。
ほそべー
ほそべー

同じ素材・同じ製品で比べた場合、一般的には次のような傾向があります。

ゲージ 打球感の傾向 テンション調整の考え方
1.20mm 柔らかく、反発を感じやすい 必要なら少し上げる
1.25mm バランス型 基準にする
1.30mm 硬く、しっかりした感触 必要なら少し下げる

ただ、これはあくまで理論的な話です。
実際には、ガットの素材や製品によって硬さが違うので、ゲージだけでテンションを決めることはできません。

気に入ったガットがあるなら、まずは同じテンションのまま、ゲージだけ変えて打ち比べてみてください。
そのうえで、硬さや飛び方に違和感があれば、±2ポンドずつ調整しましょう。
一度にいろいろ変えないほうが、違いが分かりやすいですよ。

テンションの高い・低いの違いは、こちらの記事で解説しています。

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ブログ管理者ほそべーのセッティングとゲージの選び方

私はいろいろなガットの組み合わせを試してきましたが、一番よく使うのがこの組み合わせです。

ほそべーのセッティング

  • 縦:Tecnifibre ブラックコード 1.24mm
  • 横:Tecnifibre マルチフィール 1.30mm
  • テンション:縦横46ポンド

ブラックコードのスピン性とコントロール性を活かして、マルチフィールで柔らかさを足すのが目的のセッティングです。

ブラックコードは、ポリなのにグシャッとボールをつかめるような打球感があって、私はこれが大好きなんです。
なので、ブラックコードを基準にセッティングを考えることが多いです。


縦のブラックコードは、なぜ1.24mm?

ブラックコードには、1.18mm・1.24mm・1.28mmがあります。
1.18mmは、私には引っかかりが強すぎました。
1.28mmにすると、打球感がぼやけてしまいます。
なので、間の1.24mmを愛用しています。

横のマルチフィールは、なぜ1.30mm?

ハイブリッドの場合、切れやすいのはナイロン側(ポリではない方)のガットです。
なので、ポリ側のゲージはあまり気にせず、ナイロン側のゲージで耐久性を調整しています。

実は、横を1.25mmにすると、ボールをつかむ感覚が高くなって、感覚的にはとても良いんです。
ただ、そのかわりマルチフィールがとにかく切れやすくなってしまうんですよね。
打球感と耐久性のバランスを考えて、1.30mmに落ち着きました。


ハイブリッドの考え方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【元ストリンガーが解説】テニスガットのハイブリッドとは?メリット・デメリットと目的別おすすめの組み合わせ

実は私も、自分のラケットに張るときはほぼ100%ハイブリッドです。ただし、ハイブリッドは万人におすすめできる張り方ではありません。 この記事では、元ストリンガーの目線で、ハイブリッドの基本、目的別のお ...

ゲージにまつわる、ブログ管理者ほそべーのエピソード

① 細ければ細いほどいい?1.10mmを試した話

私はトップスピンを多く打つタイプではなく、ストロークはフラット気味、ボレーやスライスを多用するタイプのプレーヤーです。
なので、ガット選びは打球感に重きをおいていて、細めのゲージ(1.20〜1.24mm)を好んで使っていました。

そこで、レベルアップのために「さらに細いゲージがいいのでは?」と考えて、1.15mm、1.10mmを試したことがあります。

すると、ガットのスナップバックが想像以上に強くて、いつものスイングでもボールが上方向に飛んでいく感覚がありました。
ボレーをしても、いつまでたってもボールがラケットから離れないように感じました。
これは、自分の感覚とギャップがありすぎて「このままだと感覚がズレかねない」と感じたのを覚えています。

細ければ細いほど良い、というわけではないんですね。
自分のプレースタイルに合ったガットの太さを選ぶのが大切です。
ほそべー
ほそべー

② ストリンガー泣かせの「ポリ1.35mm・58ポンド」

ストリンガー目線の話もひとつ。
とにかくガットを切りたくない、長持ちさせたいというお客様がいて、硬いポリガット・1.35mm・58ポンドで張る注文を、月に1回、3本同時に受けていました。

ポリの1.35mmを58ポンドで張ると、終盤はガット全体がガッチガチに硬くなって、ほとんど動きません。
手をボロボロにしながら、泣きべそをかきながら張っていた思い出があります。

このセッティングが、他のラケットと張り代が一緒なんて……
想像するほそべー
想像するほそべー

と、よくぼやいていました(笑)
それくらい、太いゲージ×高いテンションは、ガット面が硬くなるということです。
切れにくさだけを優先しすぎると、打球感や体への負担も大きくなるので気をつけてくださいね。

まとめ

  • ゲージは1.25mmを基準に考える
  • 細いゲージ(1.20mm以下)は性能・打球感重視。ただし切れやすい
  • 太いゲージ(1.30mm以上)は耐久性・安定性重視。ただし硬く感じやすい
  • 部活生・初心者は1.25mm前後から。悩みに合わせて使い分ける
  • ゲージを変えたら、まずは同じテンションで打ち比べ、違和感があれば±2ポンドずつ
  • 細ければ細いほど良いわけではない。自分のプレースタイルに合った太さを選ぶ

ゲージは、ガットの種類やテンションに比べると、こだわる人が少ないポイントです。
でも、0.05mm変えるだけで、打球感や切れやすさは意外と変わります。
「最近ガットがすぐ切れる」「もう少し打球感がほしい」と感じたら、ぜひゲージを変えてみてくださいね。

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