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【元インターハイ選手が解説】部活生におすすめのテニスガット|安くて長持ちする選び方と費用の目安

こんにちは。ほそべーです。

「ガットがすぐ切れて、張り代が大変……」

中学生・高校生の部活生や、そのお父さん・お母さんから、何度もこの相談を受けてきました。

私は高校時代にインターハイに出場し、その後はホームストリンガーとして年間1,000本以上のガットを張ってきました。部活生のお客さんもたくさん見てきましたが、ガット選びで損をしている子がとても多いと感じています。

この記事では、元インターハイ選手・元ストリンガーの目線で、部活生がやりがちなガット選びの失敗、レベル別のガットの選び方、安くて長持ちするおすすめのガット、そして保護者の方向けの費用の目安まで解説します。

結論:部活生のガット選びはこの3つ

  • 初心者はナイロンガット一択。ポリガットはレベルと筋力がついてから
  • テンションはラケットの推奨テンションが基本。高ければいい、低ければいいわけではない
  • 評判やあこがれではなく、自分のレベルとプレースタイルで選ぶ

部活生がやりがちなガット選びの失敗8つ

① 安さ・見た目・あこがれで選んでしまう

「安いから」「色がかっこいいから」「先輩、友達が使っているから」でガットを選び、自分のレベルやプレースタイルに合わないガットを使い続けてしまうパターンです。

② 評判だけで決めてしまう

「友達が良いって言ってた」「市で一番強い人が使っている」「プロと同じセッティングにしたい」。気持ちはわかりますが、その人とあなたは違います。筋力も、スイングも、プレースタイルも違えば、合うガットも違います。

③ 部活で買っているロールガットしか使わない

部活でロールガットを買っているという方も少なくないかと思います。ですが、理由もなくそれを使い続けてしまうパターンも要注意です。①と同じで、自分に合っているかどうかを考えないまま使いつづけるのはやめましょう。

④ 切れない限り、同じガットを使い続けてしまう

お金のない年代なので、気持ちはよくわかります。ただ、ガットを張ってからある程度立つとどんどん性能が落ち、そのまま使い続けるとケガのリスクも増えます。ガットが毛羽立っているのに替えないなど、替え時を見誤っていることもよくあります。

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⑤ とにかく高いテンションで張ってしまう

なぜか中高生には、「高いテンション=すごい・かっこいい」と思っている人が多いです。テンションは高ければいいわけではありません。後ほど、テンションの決め方も紹介します。

⑥ 初心者なのにポリを使ってしまう

ガットの種類の違いを理解しないまま、いきなりポリを張ってしまうパターンです。初心者にとってのポリは、ケガのリスクが高いうえに、性能も引き出せません。

⑦ ガットが切れてもそのまま使い続ける

あまり多くはありませんが、実際に聞いたことがあります。切れたガットのまま使うと、ラケットが変形したり、折れたりする原因になります。絶対にやめましょう。

⑧ 調子の良し悪しでガットの良し悪しを決める

「この前の試合に勝てたから、このガットがいい」「最近調子がいいから、このガットが合っている」。これは、ガットそのものの特徴を知ろうとしていないということです。

失敗の原因は「ガットの知識不足」

8つの失敗を並べましたが、原因のほとんどは同じです。ガットについての知識が足りないまま選んでいることです。

逆にいえば、最低限の知識さえあれば、ガット選びの失敗はぐっと減らせます。ここからは、部活生に知っておいてほしいことを紹介します。

レベル別|ナイロンとポリ、どっちを選ぶ?

レベル おすすめ
初心者 ナイロン一択
テニス歴1〜2年生 ほぼ毎日テニスをしてて筋力があるならポリもOK。週に数回しかできないならナイロン
市・県のトップレベル ポリでOK。ハイブリッドや、あえてのナイロンもあり
全国出場レベル ポリは選択肢に必須

初心者:絶対にナイロン

初心者がいきなりポリガットを使うとケガにつながりますし、初心者ではポリガットの性能を引き出せないので、使う理由がありません。初心者のうちは、ナイロンでもすぐに切れる心配はほとんどないのでナイロンガットを選択するようにしてください。

1〜2年生:ここで分かれる

ほぼ毎日ボールを打てて、単純な筋力もある(スイングスピードがある程度速い)なら、ポリを使ってもOKです。週に数回テニスをするレベルなら、まだまだナイロンで十分です。

市・県のトップレベル:ポリで問題なし

ポリを使ってもまったく問題ありません。ガットの性能の違いを感じやすくなるレベルなので、ハイブリッドや、あえてのナイロンを試すのもありです。

全国出場レベル:ポリは選択肢に必須

全国出場レベルになるとポリガットは選択肢に必ず入れたいところです。スピンと反発力。ポリガットの最大限の性能を引き出して戦いましょう。

部活生におすすめのテンション

ガットのおすすめテンションは、その人の筋力とラケットによって変わります。基本はラケットの推奨テンションがおすすめです。

筋力(スイングスピード) テンションの目安
しっかりある 推奨テンションより10%ほどまで高くしてもよい
ふつう 推奨テンション
自信がない 推奨テンションより10〜20%下げるのもよい

たとえば推奨が50ポンドなら、10%は5ポンドです。「高いテンション=すごい」ではないことを、ぜひ覚えておいてください。

肘に痛みがある方は、テンションを下げることも大切です。詳しくはこちらの記事で解説しています。

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安くて長持ちするおすすめガット

中高生におすすめの価格が安く、耐久性があるガットを選びました。

「切れにくいガットがいい」と言われることがよくありますが、「切れやすさ」は張り方や打ち方で変わりますし、当たりどころが悪ければ一球目で切れることもあります。ですので一概には言えません。

あくまでも安くて性能が長持ちするコスパのいいガットの紹介と思って読んでみてください。

ナイロン(初心者〜週に数回の方)

PRINCE Synthetic Gut DF 17(プリンス シンセティックガットDF17)

各メーカーがエントリーモデルとして出している「シンセティックガット」の中で、一番コスパが良いと思っているガットです。表面にデュラフレックス加工がされていて、毛羽立ちにくく、耐久性が高いのが特徴です。安さ重視の部活生には、まずこれをおすすめします。


GOSEN MICRO SUPER(ゴーセン ミクロスーパー)

ナイロンモノフィラメントの定番です。価格が安く、耐久性もあります。


ポリ(ほぼ毎日打てる・筋力がある方)

SOLINCO HYPER G(ソリンコ ハイパーG)

求めやすい価格と耐久性、性能のバランスが良いおすすめポリです。


SIGNUM PRO POLY PLASMA(シグナムプロ ポリプラズマ)

こちらも価格が安く、耐久性、テンション維持性の高いポリです。

保護者の方へ|ガット張り替えの費用の目安

お店 張り代(同じ店でガットを購入) 張り代(ガット持ち込み)
有名スポーツ店 約770〜2,000円 約2,000〜3,000円
個人店(ガット張り専門店など) 約2,000〜3,000円 約3,000〜3,600円

ガット代とガット張り代を含めると、有名スポーツ店で1回約5,000円、専門店で約6,000円が目安です。

有名スポーツ店のほうが安いですが、誰が張っているかわからないのが怖いところです。同じガットでも、張る人によって仕上がりはまったく変わります。

部活生は早い子だと1〜2日でガットが切れてしまうこともあります。費用を抑えたい場合は、ロールガットでまとめて買う方法もあります。

【ロールガットをお持ちの方必見】1本張りがお得に張れる

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元インターハイ選手の私も、学生時代はガット代に苦労しました

私がインターハイに出場したときは、YONEX「強チタン」(ナイロンモノ)を46ポンドで張っていました。基本的に2日で1本切れていて、長くても3日はもちませんでした。

「全国レベルならポリガットが必須なのでは?」と思った方もいるかもしれません。私がナイロンガットを使っていたのには、2つ理由があります。

  • 当時の監督が「ポリはケガをする」という考えで、強チタンしか使わせてもらえなかった
  • 当時のポリは、今ほど性能が高くなかった。とにかく硬く、伸びやいものがほとんどだった

今はポリの性能がとても上がっていて、全国レベルの選手にとっては欠かせない選択肢になっています。ガットは年々進化しているので、昔の常識のまま選ばないことも大切です。

当時は、よく協力してくださっていたコーチが、ガット代込みで1本1,000円で張ってくれていました。それでもお金はかかり、親に助けてもらいながら、なんとか続けていました。今思えば本当に恵まれていて、そのころのコーチと親には頭が上がりません。

大学では一人暮らしになり、部活の顧問とOBに頼み込んでガット張り機を買ってもらい、バイト代でロールガットを買って、自分で張るようになりました。(ここだけの話、他の部員のガットも張らせてもらって、小遣いを稼いでいました。)

ストリンガーだったころも、張り代を出すのが難しい部活生にたくさん出会いました。そこで、学割とポイントカードを用意したり、店で売っているロールガットを買ってくれた子は張り代を無料にしたりしていました。儲けはほとんどありませんでしたが、「試合に勝ったよ!」「このガットめっちゃいい!」と教えてもらえるのが、何よりうれしかったです。

まとめ

  • 部活生のガット選びの失敗は、ほとんどがガットの知識不足から
  • 初心者はナイロンガット一択。ポリはほぼ毎日打てて筋力がついてから
  • ガットを張るテンションはラケットの推奨テンションが基本。高ければいいわけではない
  • 評判やあこがれではなく、自分のレベルとプレースタイルでガットを選ぶ
  • ガット張り替えの費用は、ガット代とガット張り代込みで1回約5,000〜6,000円が目安

ガットのことを少し知るだけで、テニスはもっと楽しく、もっと上手くなれます。部活を頑張るみなさんを心から応援しています。

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