こんにちは。Runn(B)eeeers カッコビーのほそべーです。
Runn(B)eeeersは埼玉県越谷市レイクタウンを拠点にガット張りを行っており、高品質なガット張りを低価格でご提供しています。
2021年8月24日から、全米オープンが開催されました!
今回の全米オープン日程や、著者的楽しみを解説していきます。
この記事を読んで、日程や、出場選手を確認して、一緒に応援してみませんか?
9月11日更新
20,000文字を超えました。。。
完読するのに時間がかかります。
目次から、読みたい部分に飛んで頂けますと幸いです。
それでは、どうぞ!
目次
全米オープンの概要
全米オープンは1881年に行われた、アマチュア大会が由来とされている、歴史ある大会です。
全英オープン、全仏オープン、全豪オープンに並ぶ、4大大会の1つです。
8月の終わりから、9月の始めにかけて行われる大会で、会場は、アメリが合衆国、ニューヨークにある、USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われます。
天然芝で行われる、全英オープン。
赤土のクレーコートの、全仏オープン。
今回の、全米オープンと全豪オープンは、ハードコートで行われます。
全米オープンのハードコートは、全豪オープンと比べ、比較的、球速が早く、テンポの早い試合展開が期待できますね。
一昔前の、ピート・サンプラス選手や、アンディ・ロディック選手のスーパーサーブを今でも思い出します。
今の日本は、30度超えの毎日で、外で立っているのも辛い毎日。
ニューヨークはこの時期、30度になることは少なく、26度程度の気温が続きます。
選手の方々はこの気温はどう感じるのでしょうか??
暑がりの著者は、26度でも少し暑いと思ってしまいますね。
この中、5セットなんて信じられないです。。。汗
2021年全米オープンの日程
2021年の日程はこの様になっています。
※全て日本時間となっています。
男子シングルス
予選 8月25日〜8月28日
本戦
1回戦 8月31日、9月1日
2回戦 9月2日、9月3日
3回戦 9月4日、9月5日
4回戦 9月6日、9月7日
準々決勝 9月8日、9月9日
準決勝 9月11日
決勝 9月13日
女子シングルス
予選 8月25日〜8月28日
本戦
1回戦 8月31日、9月1日
2回戦 9月2日、9月3日
3回戦 9月4日、9月5日
4回戦 9月6日、9月7日
準々決勝 9月8日、9月9日
準決勝 9月10日
決勝 9月12日
日本人選手の試合日程
日本人選手の日程を確認して、一緒に応援しませんか?
8月28日現在、予選からの選手の方々は全員敗退してしまいました。残念。。。
8月31日から始まる、本戦に出る選手の方々を応援しましょう!
男子日本人選手
錦織 圭 ・・・9月1日 本戦1回戦(予定)
西岡良仁 ・・・9月1日 本戦1回戦(予定)
ダニエル太郎 ・8月31日 本戦1回戦 0-3で敗退
内山靖崇 ・・・予選1回戦敗退
杉田祐一 ・・・予選3回戦敗退 → ラッキールーザーとして本戦1回戦出場 0−3で敗退
添田 豪 ・・・予選2回戦敗退
伊藤竜馬 ・・・予選1回戦敗退
ラッキールーザーって?
ラッキールーザーとは、本選1回戦のみ、本戦出場者の中にケガなどの理由で、欠場者が出てしまった場合、予選決勝敗退者の中から、抽選で本選出場者を選出するルールとなります。
ラッキールーザーは、文字通り「幸運な敗者」ということで、名付けられていますが、本戦ギリギリまで分からない場合が多いです。
選手たちも、常に極限の状態で用意しているわけですから、試合当日の予期せぬ体調で、欠場を余儀なくされる場合も多いのです。
その場合は、ラッキルーザーが急遽、代わりに出場することになり、なかなか万全な調子で挑むことが出来ないのが、難しところではありますよね。
女子日本人選手
大坂なおみ ・・8月31日 本戦1回戦(予定)
日比野菜緒 ・・9月1日 本戦1回戦(予定)
土居美咲 ・・・9月1日 本戦1回戦(予定)
奈良くるみ ・・予選2回戦敗退
本玉真唯 ・・・予選2回戦敗退
日比万葉 ・・・予選1回戦敗退
内藤祐希 ・・・予選2回戦敗退
今大会のドローを見てみて
今回のドローを見てみて、著者なりに、解説していきます。
男子シングルスのドロー
今大会は、BIG3と言われている、ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手の内、ナダル選手とフェデラー選手が欠場という、ドローとなりました。
ナダル選手は今年35歳、足の負傷により欠場となりました。
フェデラー選手は今年40歳、今年8月に膝の手術を公表し、その影響で、欠場となりました。
著者的に、フェデラー選手は、超憧れの選手ですので、今後の活動を注意してみていきます。
こうなってくると、圧倒的にジョコビッチ選手の優勝をどうしても予想してしまいます。
というのも、ジョコビッチ選手は、今季の全仏、全英、全豪の3大会を優勝しており、全米オープンを優勝すると、「年間グランドスラム」を達成できるのです。
否が応でも、今大会に標準を合わせてきているに違いありません。
ちなみに、年間グランドスラムを達成した選手は、過去に2選手しかおらず、今回、達成出来ると、史上3人目、52年ぶりの快挙となります。
こんな、歴史に名を刻めるチャンスに、死にものぐるいで挑戦するに違いありません。
日本人選手の対戦相手を見てみて
今回、錦織選手、西岡選手、ダニエル太郎選手の3選手が本戦出場しますが、正直、3選手ともかなりタフな試合になることを予想しています。
錦織選手は、3回戦でジョコビッチ選手と当たる可能性があります。かなり、タフです。。。
ぜひ、ジャイアントキリングを起こしてもらいたいです。
西岡選手は、1回戦でJ・ソック選手と当たります。これも、タフだと考えます。
ソック選手はアメリカの選手ですので、ホームという強みがあります。
コロナ前まで、開催されていた、レーバーカップと言う大会には、世界選抜で何度も出場していた有名で強力な選手です。
グリグリスピンのストロークと、ダブルス強者特有のボールタッチや配球にどう、西岡選手が対応していくかがポイントです。
ダニエル太郎選手は、フォニーニ選手、ルード選手、ツォンガ選手と同じ山に入っています。ここも、タフですね。。。
1回戦で当たるバグニス選手は、世界ランク79位のアルゼンチンの選手です。
現在の世界ランクも格上ですし、左利きでサーブの良い選手です。
ダニエル選手はとにかく、1戦1戦、得意のラリー戦に持ち込んで、持ち味の粘り強いテニスをして欲しいですね。
女子シングルスのドロー
今大会は、優勝候補筆頭のセリーナ・ウィリアムズ選手が太もものケガ(ハムストリング断裂?)で欠場となりました。
著者的、優勝予想は大坂なおみ選手です。
というのも、大阪選手は、実力を出し切ることができれば、全選手中、最強だと思っているからです。
世界トップクラスのサーブと強烈なストロークをコンスタントに打ち分けることが出来る能力。
この、能力は、全選手中、随一だと著者は思っています。
しかしながら、心配な部分もあります。
まずは、実力を出し切ることが少なくなってしまう「メンタル面」です。
ネット等の批判に、うつ状態を経験したのも、今季の話です。
ネット社会現在、どのスポーツでも、プロ選手になれば、どこでも、何でも言われるようになってしまいます。
これを、跳ね返せるような、メンタルとプレーを見せていただきたいですし、それができれば優勝間違いないと思います。
次に、M・ボンドロウソバ選手の存在です。
順当に進めば、4回戦で当たる可能性があります。
ボンドロウソバ選手は、東京オリンピックで、大阪選手をストレートで破った選手です。
ドロップショットや、ムーンボールなど、相手とガッチリ打ち合わず、上手くいなして、自分のテニスに相手を引きずり込むのがとても上手い選手です。
大阪選手の天敵というところでしょうか。もし、再戦するのであれば、バッチリ、リベンジを果たして、優勝へ繋げてほしいものです。
日本人選手の対戦相手を見てみて
今回、大阪選手以外に、日比野選手、土居選手の2選手が本戦出場します。
この女子2選手のドローもかなりタフです。
東京オリンピックで優勝した、ベンチッチ選手、2011年の全米オープンで優勝している、ストーサー選手などなど、格上選手やベテラン選手が多い山です。
ここを、勝ち抜くために、日比野選手も、土居選手も、一皮剥けるような、爆発的な試合して欲しいと期待しています。
著者的!注目選手!!
著者が、個人的に応援している選手を紹介します。
アメリカのF・ティアフォー選手です。
なんと言っても、パワフルながら、とても、きれいなテニスをする選手です。
ストロークでは、決して無理せず、相手の時間をどんどん奪っていき、最後はボレーで決める。
そんな、セオリーではありますが、なかなか難しいプレーを、コンスタントに出来る選手です。
しかしながら、爆発力に欠ける部分が否定できない選手でもあります。
見入ってしまうような、きれいなテニスに加え、爆発力も見れると、一皮剥けるのかな、と感じる、著者的注目選手です。
9月11日17:00時点の速報
9月11日17:00時点で、男女シングルスの決勝戦のカードが出揃いました!!
男子ベスト4
N・ジョコビッチ選手(セルビア)
世界ランク1位(全米オープン開催当初)
今大会 第1シード
A・ズベレフ選手(ドイツ)
世界ランク4位(全米オープン開催当初)
今大会 第4シード
F・オジェ アリアシム選手(カナダ)
世界ランク15位(全米オープン開催当初)
今大会 第12シード
D・メドベージェフ選手(ロシア)
世界ランク2位(全米オープン開催当初)
今大会 第2シード
準決勝の日程と著者的考察
9月11日に2試合とも行われます。
対戦カードはこの通りです。
N・ジョコビッチ選手(セルビア) VS A・ズベレフ選手(ドイツ)
F・オジェ アリアシム選手(カナダ) VS D・メドベージェフ選手(ロシア)
ジョコビッチ選手VSズベレフ選手
ジョコビッチ選手VSズベレフ選手は、東京オリンピックでの、準決勝と同じカードになります。
オリンピックの時は1-6 , 6-3 , 6-1でズベレフ選手が勝利しています。
ジョコビッチ選手は本大会で、最も注意している選手ではないでしょうか。
ジョコビッチ選手は、年間グランドスラムがかかった大会で、ズベレフ選手は東京オリンピックで勝利しているとはいえ、挑戦者。
メンタル的にはズベレフ選手が圧倒的に強いかと思います。
その上、ズベレフ選手は、3回戦にJ・ソック選手(アメリカ)とかなりタフな試合をしました。
(結果は、第4セット目の2−1の時点で、ソック選手が太もものケガにより、棄権となりました。)
試合後のズベレフ選手のコメントでは、「ソック選手が第1セットのプレーを続けていたら負けていた。」と話したほどです。
著者は体力的な心配をしていましたが、4回戦、準々決勝と、その心配を覆す程のプレーをしています。
著者の経験的に、1度死闘を制した選手は、大会を通して強いメンタルで試合に臨める選手が多い気がします。
ジョコビッチ選手が年間グランドスラムを達成するため、歴史に名を刻む、更なる1歩を踏み出すか。
ズベレフ選手が再び、王者を倒し、初のグランドスラム優勝のチャンスを手にするか。
そんな、グランドスラムの決勝戦レベルのカードです。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
準決勝の結果と著者的考察(9月11日更新)
とにかく、お互いの引き出しの多さを見せつけられる、とても、見ごたえのある試合でした。
結果は、
ジョコビッチ選手 4-6 , 6-2 , 6-4 , 4-6 , 6-2 ズベレフ選手
フルセットの末、3-2のスコアでジョコビッチ選手の勝利となり、年間グランドスラムまであと1勝となりました!
第4セットまでは、お互いが最高の状態で試合をしているように見えました。
ディフェンシブなジョコビッチ選手と、オフェンシブなズベレフ選手が、ガッチリと組み合った展開だったと思います。
ジョコビッチ選手は1セット目に、ダブルフォルトでブレイクを許したり、50球を超える超ロングラリーのポイントを落としたり、通常であれば、メンタルを落としたくなる場面がいくつもありました。
しかし、そのポイントの直後に平然と通常のプレーが出来る、そんな、ジョコビッチ選手のメンタルの強さが凄すぎると、感じざるを得ませんでした。
そんな、メンタルが強すぎる相手に対して、ズベレフ選手も高い精度でオフェンスを続けていました。
しかし、試合を通してのサマリーを見ると、ズベレフ選手のダブルフォルトが8回。
大会を通して、ダブルフォルトが決して少ないとは言えないズベレフ選手ですが、8回は1試合最多。
リターンが良すぎるジョコビッチ選手に対し、少しでもサーブで圧力をかけたかった結果と言えます。
ファーストサーブ率は両者約6割、ファーストサーブが入った際の得点率は両者約8割とほぼ互角。
セカンドサーブ時の得点率は、ジョコビッチ選手が45%、ズベレフ選手が59%と圧倒。
サマリーだけを見ると、どうしても両者互角、むしろ、サーブで攻めているズベレフ選手が上回っているような気もしてきます。
しかし、ジョコビッチ選手は、ここぞというポイントにめっぽう強く、ブレークチャンスは6割を超える確率で勝ち取っています。
欲しいポイント、チャンスを高い確率で勝ち取ったジョコビッチ選手に軍配が上がったと言えるでしょう。
しかし、この、世界で最高峰の試合で、チャンスの時に常に良いプレーをするのは、至難を極めると思います。
そんな中、コンスタントにペースの早い、力のこもったストロークや、ペースを変えるスピンショット、ドロップショットなど、多彩なショットを繰り出せる、ジョコビッチ選手の凄さが際立っていました。
そして、最後5セット目。
お互い、体力は限界に近かったでしょう。
しかし、攻め続けたズベレフ選手の方が、より、消耗していたと感じます。
ミスが出始め、ジョコビッチ選手に畳み掛けられた様なセットでした。
ズベレフ選手も1−5から、意地のブレイクをしますが、最後はサービスゲームに再度ブレイクを許し、ゲームセット。
テニスは1試合通して、メンタルがどうしても上下してしまうものです。それも、1試合が長ければ長いほどに。
ジョコビッチ選手はそれが、プロ選手の中で最も少ないと感じます。
ジョコビッチ選手が、王者に君臨し続ける理由が分かった試合でした。
F・オジェ アリアシム選手(カナダ) VS D・メドベージェフ選手(ロシア)
著者的、めちゃくちゃ気になるカードです。
メドベージェフ選手はトップ選手の中でも随一と言っていいほどのディフェンス能力の持ち主です。
長身と長い手足からの強烈なサーブを持っていて、ボールまでのスピードがあり、ストロークはミスを出さない上、カウンターを持っている選手。
更に、男子では珍しい、バックハンドでの逆クロスを上手く使用します。恐らく戦い辛い選手でしょう。
しかも、今大会で、まだ1セットしか落としていなく、ベスト4の選手の中で最も体力的に余裕があると言えます。
1回戦で、リシャール・ガスケ選手(フランス)と当たりましたが、ストレートで撃破したのは、驚きでした。
アリアシム選手は21歳と若手選手。
2020年の全米オープンではA・マレー選手(イギリス)を倒し、今年のハレ・オープンでは、芝のコートでR・フェデラー選手(スイス)を倒す大金星を挙げている注目選手です。
プレースタイルは、著者が大好きな攻撃的なオールラウンダーです。
ベースラインで相手を崩してネットプレーでポイントを取る、簡単そうで難しいセオリー的なポイントの取り方をコンスタントに出来る選手です。
世界ランク10位以内に入る日も遠くはないと思う選手の1人です。
メドベージェフ選手が、ディフェンシブなテニスで、世界ランク2位の強さを見せつけるのか。
アリアシム選手が、オールラウンドなテニスでしっかりと攻め切り、メドベーシェフ選手の盾を突き破るのか。
次世代の世界トップを担うであろう、2選手の対戦で、非常に楽しみです。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
準決勝の結果と著者的考察(9月11日更新)
結果は、
アリアシム選手 4-6 , 5-7 , 2-6 メドベージェフ選手
ストレートでメドベージェフ選手の勝利となりました!
オールラウンドに攻めるアリアシム選手と、プロテニスプレーヤーの中でも3本指には入るであろうディフェンス力を持ったメドベージェフ選手の戦いです。
メドベージェフ選手はリターンゲーム、終始、ベースラインよりかなり後ろに位置し、ディフェンシブなテニスを貫きました。
この、鉄壁の盾を破るのは簡単なことではありませんし、カウンターショットがべらぼうに強く正確な為、メドベージェフ選手を倒すには、強靭な体力と精神力を要するでしょう。
メドベージェフ選手は、足の長さを活かし、ボールに追いつくのがとにかく速いですし、ストロークのミスも少ない為、倒すためにはたくさんのアイデアを出す必要があります。
しかし、コートの後ろに位置するメドベージェフ選手に対し、コートの前を使おうとドロップショットを使用するとすぐにカウンターを喰らいます。
更に、コートの外に追い出そうと、ショートクロスを使用しても、カウンターを喰らいます。
その上、この試合、メドベージェフ選手はブレイクチャンスを100%ものにしているという、チャンスに非常に強い面も見られました。
アリアシム選手も、メドベージェフ選手を倒すために、たくさんのショットを放ちましたし、サーブでのプレッシャーも強くかけていました。
しかしながら、何をしても、鉄壁を崩せないというような、もどかしさの様なものを感じざるを得ませんでした。
アリアシム選手は、まだ21歳と若手ですし、大会を通して、すごく良いテニスをしていました。
今後に期待したいところです。
決勝戦の日程と著者的考察
9月13日に行われます。
対戦カードはこの通りです。
N・ジョコビッチ選手(セルビア) VS D・メドベージェフ選手(ロシア)
ジョコビッチ選手VSメドベージェフ選手
今大会、大番狂わせや棄権等がありましたが、最後は第1シード対第2シードとなりました。
年間グランドスラムがかかる、絶対王者のジョコビッチ選手。
グランドスラムでの優勝経験がない、メドベージェフ選手。
お互い、大きな意味を持つ1試合となるでしょう。
両選手は、プロキャリア内で8回対戦しており、5勝3敗でジョコビッチ選手が勝ち越しています。
今期の対戦は全豪オープンでの決勝戦の1試合のみで、その試合は3−0でジョコビッチ選手が勝利しています。
とはいえ、昨シーズンのATP FINALでは、メドベージェフ選手が2−0で勝利しており、事前のリザルトだけでは、何とも予想しづらいカードです。
まずは、体力面から見ていきましょう。
ジョコビッチ選手は、今大会を通して、6セット落としています。
その上、準決勝はズベレフ選手とフルセット。かなりタフな試合をしました。
決勝戦まで中1日あるとは言え、準決勝の体力を回復させることは不可能と考えられます。
対する、メドベージェフ選手は、大会通して、1セットしか落としていませんし、準決勝もストレートで勝ち上がりました。
プレースタイル上、どうしても、ラリーが長くなりがちなメドベージェフ選手ですが、体力的な面では、ジョコビッチ選手と比較するとアドバンテージがあるように思えます。
次に、メンタル面を見ていきましょう。
これは、圧倒的にメドベージェフ選手が良いメンタルだと言えるでしょう。
というのも、ジョコビッチ選手は常にトップに君臨し続ける、絶対王者。
メドベージェフ選手は今まで、3度勝ってきた実績があったとしても、挑戦者なのです。
挑戦者という意味では、年間グランドスラムに挑むジョコビッチ選手も同じかもしれませんが、王者であるジョコビッチ選手はやはり、メドベージェフ選手の挑戦を受ける立場となります。
メドベージェフ選手は、失うものはありませんから、良いメンタルで挑戦することが出来るでしょう。
ジョコビッチ選手もメドベージェフ選手もお互い、ディフェンシブなテニスをします。
見ごたえのある、非常にタフな試合になることが予想されますね。
著者的に、両選手とも、弱点がないと言うか、どう攻略するのかが全く分からない選手です。
お互い、どの様な戦略で臨むのかが、すごく楽しみです。
どちらが勝っても、歴史的な1勝となります。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
決勝戦結果と著者的考察(9月13日12:00更新)
年間グランドスラムとグランドスラム最多優勝が掛かった、ジョコビッチ選手。
3度目のグランドスラム決勝で、初優勝を狙うメドベージェフ選手。
どちらが勝っても、歴史に名を刻む、第1シード対第2シードの戦い。
結果は、
ジョコビッチ選手 6−4 , 6−4 , 6-4 メドベージェフ選手
ストレートでメドベージェフ選手の勝利、グランドスラム初優勝となりました!
この試合のポイントはズバリ「体力」「ディフェンス力」です。
この試合、どう考えても、ジョコビッチ選手の精彩を欠くショットが多かったように思えます。
チャンスボールをサイドアウト、前に詰めてのボレーのミス、ラリー戦でのネット。。。
得意のドロップショットも今試合では鳴りを潜める状態。
これは、何から来ているか、それは、
ジョコビッチ選手の体力と、メドベージェフ選手のディフェンス力からだと考えます。
ジョコビッチ選手は、準決勝、ズベレフ選手とのフルセットの死闘を超えての決勝。
対して、メドベージェフ選手は今大会通して、1セットしか落としいません。
ジョコビッチ選手と比べて、今大会で行ったセット数は9セットもメドベージェフ選手が少ないのです。
このことから、体力面では圧倒的にメドベージェフ選手が有利と思われていました。
しかし、ジョコビッチ選手は試合前のコメントで「キャリアの全てをかける気持ちで臨む」と話しており、最大限の身体リカバリーをし、可能の範囲で最大限のパフォーマンスをしてくると予想できました。
その上、ジョコビッチ選手は今までのビックタイトルも、体力的に厳しいと思われる試合を勝ち取ってきた実績があります。
始まった決勝戦、戦うのは、プロ選手中で屈指のディフェンス力を持ったメドベージェフ選手。
ジョコビッチ選手のサービスゲームから始まりましたが、メドベージェフ選手はいつも通り、ベースラインから2〜3m下がった位置での構え。
サービスエースが取りづらい状況、その上、その位置からでも強烈なリターンが返ってきます。
ジョコビッチ選手が得意なはずの、ラリー戦に持ち込んでもどこに打とうが、フラット気味の強烈なボールが返ってくる。
エース級のショットも、打ち続けなければポイントを取れない状況。
最初のサービスゲームを40−15とリードした、ジョコビッチ選手ですが、本当に1ポイントが長い。。。
10球を超えるラリーポイントが1ゲーム目から、何度も訪れます。
そこから、ロングラリーポイントを2度落とし40−40。
ジョコビッチ選手はそこから、無理に攻めに行ったように見えました。
通常は、相手を崩すために、相手のショットの選択肢を奪うようなテニスをする、ジョコビッチ選手。
メドベージェフ選手の無理して攻めてこないテニスに対して、コートのギリギリを攻めます。
それが、順クロスへミス。逆クロスへもミス。入りのゲームから、逆転でブレイクを許します。
メドベージェフ選手は、これを良しと見たか、徹底的に自分のテニスを押し通しました。
ジョコビッチ選手の体力的な面から見て、メドベージェフ選手の守備範囲の広さは本当に驚異的だったことでしょう。
その中で、2セット目でジョコビッチ選手はフラストレーションを爆発させ、ラケットを破壊する場面も見られました。
自分の得意なはずのディフェンシブなテニスが通用しない、先にミスを出してしまう事にイライラが貯まっていたのでしょう。
2セット目もメドベージェフ選手が1ブレークし、6−4で奪います。
3セット目は、一気にメドベージェフ選手が畳み掛けます。
2ブレークアップで迎えた4−0の場面から、ジョコビッチ選手のテニスのテンポが変わります。
サービスダッシュや、ライジングショットを使う場面も見られ、明らかに攻めのテンポを上げ、メドベージェフ選手を揺さぶろうとしました。
メドベージェフ選手も勝ち急いだような、集中力が切れたか?と思う一面もあり、結果、ジョコビッチ選手が1度ブレークバックに成功し、5−4まで追い上げます。
しかし、残された体力で何とかしようとしたジョコビッチ選手ですが、メドベージェフ選手の堅いテニスがそうはさせませんでした。
最後は、メドベージェフ選手のサービングフォーザマッチ、ここでも、ダブルフォルトがありましたが、強烈なサーブでジョコビッチ選手を撃破。
体力的にかなりタフであったジョコビッチ選手に対し、最強のディフェンス力で立ち向かったメドベージェフ選手。
ジョコビッチ選手が、打ち急ぎ、ショットの精彩を欠く。
自分のテニスを貫き通した、メドベージェフ選手の勝利というところでしょうか。
しかし、体力面で同じ立場だったとしたら、もちろん、どうなっていたかは分かりません。
錦織選手や、ベレッティーニ選手、ズベレフ選手などが全力でジョコビッチ選手に挑み、体力を削りこの結果になったのでしょう。
さて、メドベージェフ選手は3度目のグランドスラム決勝にして、初の優勝を勝ち取りました。
そして、同時にジョコビッチ選手の年間グランドスラムの偉業達成と、グランドスラム最多優勝は持ち越しとなりました。
現在25歳とまだ若いメドベージェフ選手。
今期は、全豪オープン準優勝、全仏オープンベスト8、全英オープンベスト16、全米オープン優勝。
それ以外のツアーでも、3度も優勝しており、コンスタントに良い成績を残しています。
男子シングルスでは、長かったBIG3の時代を脅かす選手の筆頭となるでしょう。
しかし、ペースの速い攻めの代表格であるフェデラー選手やズベレフ選手には、キャリア内で未だ勝利がないメドベージェフ選手。
今後のツアーでは、このペースの速いテニスをどう攻略するかで、もう一皮むけそうです。
女子ベスト4
A・サバレンカ選手(ベラルーシ)
世界ランク3位(全米オープン開催当初)
今大会 第2シード
L・フェルナンデス選手(カナダ)
世界ランク70位(全米オープン開催当初)
今大会 ノーシード
M・サッカリ選手(ギリシャ)
世界ランク18位(全米オープン開催当初)
今大会 第17シード
E・ラドゥカヌ選手(イギリス)
世界ランク184位(全米オープン開催当初)
今大会 予選からの勝ち上がり
準決勝の日程と著者的考察
9月10日に2試合とも行われます。
対戦カードはこの通りです。
A・サバレンカ選手(ベラルーシ) VS L・フェルナンデス選手(カナダ)
M・サッカリ選手(ギリシャ) VS E・ラドゥカヌ選手(イギリス)
4選手中、ノーシードが2選手という珍しい、大会となりました!!
サバレンカ選手VSフェルナンデス選手
サバレンカ選手は、今大会、ベスト4に残った唯一のトップ10以内の選手です。
女子選手ではトップレベルのサーブ力と、力強いストロークが特徴です。
ダブルスの世界ランク1位を記録したこともあり、ネットプレーも上手い、穴の少ない選手です。
今大会では、1回戦に1セットを落としたものの、2回戦以降、ストレートで勝ち上がってきており、体力的な不安要素も少なく思えます。
間違いなく、今大会の優勝候補筆頭で間違いなしでしょう。
フェルナンデス選手は、今大会、大坂なおみ選手を含む、上位ランクの選手を次々と倒し、話題となっている18歳の超新星の選手です。
サーブ、ストロークに目立ったスピードはありませんが、とにかく、腰を落とし続け、コート内でボールを打ち返し、相手の時間をどんどん奪っていくテニスをする選手です。
とにかく、ライジングでボールを捉える能力が高く、ベースラインからほとんど下がりません。
大坂なおみ選手のパワーもスピードあるボールも対応しましたし、ケルバー選手の多彩なショットにも対応していたので、恐らく、フェルナンデス選手をストロークで翻弄するのは難しそうです。
更に、今大会、3回戦の大坂なおみ選手との試合から、4回戦、準々決勝と全てフルセットで、その上、タイブレークを制して勝ち上がっています。
今大会、何か「持っている」選手かもしれません。要チェックですね。
サバレンカ選手の穴のない、力強いオールラウンドなプレーが、下馬評通りに勝つか。
今大会、何か「持っている」かもしれない、フェルナンデス選手の次世代的なライジングのテニスがまた、ジャイアントキリングを起こすか。
お互いの戦術が気になる1戦とです。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
準決勝の結果と著者的考察(9月11日更新)
下馬評では、圧倒的、サバレンカ選手の勝利が予想された試合となります。
結果は、
フェルナンデス選手 7−6(3) , 4-6 , 6-4 サバレンカ選手
2−1でフェルナンデス選手がまた、ジャイアントキリングを果たしました!
サバレンカ選手のサービスキープからブレイク成功、サービスキープで3ゲーム連取から始まったこの試合。
しかし、その後、フェルナンデス選手がブレークバックし、1セット目はタイブレークに突入します。
タイブレーク開始直後、サバレンカ選手のフォアハンドのダウンザラインが2連続で炸裂。
サバレンカ選手がこのまま押し切るか?と思いましたが、ここからフェルナンデス選手が配球に工夫をこらします。
得意のライジングショットで、サバレンカ選手のフォアハンドの強打を封じ、時間を奪います。
結果、次々とフェルナンデス選手はポイントを重ね、タイブレークを7−3で獲得します。
タイブレーク後は、メンタルが揺らぐもの。
しかし、さすがは、世界ランク3位、第2シードのサバレンカ選手です。
第2セットの入りのフェルナンデス選手のサービスゲーム、今度はバックハンドのダウンザラインでブレークします。
その後、フェルナンデス選手が第4ゲームでブレークバックに成功。このセット振り出しに戻します。
しかし、4−4で迎えた、第9ゲーム目、サバレンカ選手が再度ブレークし、5−4でサービスフォーザセットとなります。
そして、第10ゲーム目は、しっかりとボレーで締め、格上の風格を見せつけます。
さて、試合が振り出しに戻り、最終セット。
フェルナンデス選手のペースが上がったように思えました。
3−2フェルナンデス選手リードで迎えたサバレンカ選手のサービスゲーム、得意のライジングショットでボールを散りばめ、サバレンカ選手のミスを誘いブレークします。
これで決まるか?と思った矢先、その次のゲームでサバレンカ選手はブレークバック。強烈なレシーブ。格上の意地が感じられるゲームでした。
しかし、ペースの上がったフェルナンデス選手は試合終盤にも関わらず足が良く動き、ライジングショットは正確。
5−4で迎えた、サバレンカ選手のサービスゲーム、サバレンカ選手は攻め急いだように思えました。
ラブゲームで、フェルナンデス選手がブレークし、ゲームセット。
フェルナンデス選手は、今大会、大坂選手と戦った3回戦から全てフルセットで格上ランク選手に勝利しています。
これは「持ってる」としか言いようがないですよね。
しかし、今の時代に珍しい、ベースラインから下がらず、ライジングショットを多用する姿は、今後の女子テニス界に革命を起こす存在になるかもしれません。
サッカリ選手VSラドゥカヌ選手
サッカリ選手は、とにかく足が早いです。女子選手の中でトップレベルのフットワークを持っています。
更に、しっかりスピンの効いたストロークを持っており、ベースラインで相手を崩し、ネットの中に入りポイントを取れる、女子選手では稀有な選手です。
今大会、第10シードのP・クビトバ選手、第6シードのB・アンドレスク選手、第4シードのK・プリスコバ選手という名だたる、上位選手を倒していて、調子の良さが伺えます。
スピードもあり、ストロークも力強い、倒すには骨が折れる選手ですね。
今大会、大坂選手を倒した、18歳のフェルナンデス選手が大きく注目されていますが、実はラドゥカヌ選手も18歳の超新星。
しかも、全米オープン史上初の予選からの勝ち上がりになります。
著者は、正直、全く知らない選手でしたし、一通り試合を見ましたが、特徴という特徴が見つからない選手です。。。
1回戦の相手がラッキールーザーであったり、準々決勝でベンチッチ選手と当たるまで、シード選手と当たらないという、ドロー運にも恵まれていたかと思います。
ベンチッチ選手を倒したのは、実力があることを否定できないですが、サッカリ選手相手に決勝に上がるには、相当厳しいかと著者は予想します。
サッカリ選手が、持ち味のスピードを活かした、アグレッシブなテニスで翻弄するのか。
若いラドゥカヌ選手が、サッカリ選手のスピードを打ち崩す引き出しを持っているのか。
ラドゥカヌ選手が、どう戦うかが見ものの試合ですね。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
準決勝の結果と著者的考察(9月11日更新)
結果は、
ラドゥカヌ選手 6−1 , 6−4 サッカリ選手
ストレートでラドゥカヌ選手の勝利となりました!
著者的に、圧倒的にサッカリ選手が優勢かと考えていましたが、試合内容は真逆でした。
女子選手随一のフットワークから、強烈なストロークを持つサッカリ選手でしたが、ラドゥカヌ選手のサーブ力とストローク力がそれを打ち崩しました。
ラドゥカヌ選手は、サッカリ選手と打ち合わない作戦だったかなと思います。
常に、オープンコートへ強烈なストロークを打ち込み、サッカリ選手の強みである強烈なストロークを封じていました。
更に、サービスも冴え渡っていました。
ファーストサービス率は7割を超え、サッカリ選手へブレークを許しませんでした。
ラドゥカヌ選手の全体的なパワー、ショットスピードが圧倒した試合でしたね。
しかし、予選から何試合も戦ってきて、このコンディションは凄すぎます。。。
決勝戦の日程と著者的考察
9月12日に行われます。
対戦カードはこの通りです。
L・フェルナンデス選手(カナダ) VS E・ラドゥカヌ選手(イギリス)
フェルナンデス選手VSラドゥカヌ選手
男子シングルスの決勝とは真逆の、ノーシードの対決となりました。
更に、ラドゥカヌ選手は史上初の予選からの決勝進出となります。
その上、フェルナンデス選手は19歳になりたて、ラドゥカヌ選手は18歳の10代の対決。
10代同士の決勝対決は22年ぶりとなるそうです。
ベースラインから下がらず、ライジングショットをコンスタントに打つフェルナンデス選手。
サーブ力て圧倒するラドゥカヌ選手。
お互い、記録にも個人的にも、大きな意味を持つ1試合となるでしょう。
先述の通り、両選手ともノーシード。
ここまで、世界ランクの格上を倒し続けての決勝戦。
お互い、まさか決勝の相手が、同じ年代だとは考えもしなかったでしょう。
フェルナンデス選手のプレースタイルが稀有な為、何とも予想しづらいですが、フェルナンデス選手の方が多くのトップ選手を倒してきています。
フェルナンデス選手の方が有利ではないかと、著者は勝手に思っています。
まずは、体力面から見ていきましょう。
先述の通り、フェルナンデス選手は3回戦以降全て3セット戦い、勝ち上がってきています。
しかし、ラドゥカヌ選手は予選からの連戦となります。
体力面ではお互い、10代ということもありますし、同じ条件かと思います。
次に、メンタル面を見ていきましょう。
これは、微妙ですね。。。
唯一、比較要素があるとすれば、世界ランクではフェルナンデス選手が上位であり、その点では、ラドゥカヌ選手が挑戦者のメンタルになれる要素はあるのかな?という感じです。
しかし、お互い、格上選手を倒しての決勝ですので、調子とメンタルが上がっていることは言うまでもありません。
メンタル面でも同じ条件かと思います。
プレースタイルが全く違う2人です。
フェルナンデス選手のライジングショットのペースがハマれば、フェルナンデス選手が圧倒するでしょう。
ラドゥカヌ選手が、自身のテニスを貫き通せば、ラドゥカヌ選手が圧倒するでしょう。
当然ですが、お互い、下手に相手に合わせようとせず、自分のテニスに相手を引き込む事が出来た方が勝利するでしょう。
お互い、どう自分のテニスをしていくのか、それとも、戦術を用意しているのか、すごく楽しみです。
どちらが勝っても、歴史的な1勝となります。
お互い、頑張って下さい!著者と一緒に応援しましょう!!
決勝戦結果と著者的考察(9月12日12:00更新)
両者、ノーシードからの勝ち上がり、22年ぶりの10代対決ということもあり、ものすごい注目度で始まった決勝戦。
(ちなみに、前回の決勝10代対決は、1999年の当時 17歳 S・ウィリアムズ選手 対 当時 18歳 M・ヒンギスさんの試合です。)
著者は、先述の通り、フェルナンデス選手に分があると考えていました。
結果は、
ラドゥカヌ選手 6−4 , 6−3 フェルナンデス選手
ストレートでラドゥカヌ選手の勝利、優勝となりました!
更に、予選からの勝ち上がりから優勝という、ラドゥカヌ選手のこの記録は、4大大会史上初の出来事です。
著者の、予想を大きく覆されました。
先に謝罪します。
言い訳になりますが、私は、ラドゥカヌ選手を、1、2回戦は見ず、3、4回戦、準々決勝はハイライトのみ、しっかり見たのは準決勝のみでした。
それだけの情報で、
「ラドゥカヌ選手が勝つのは難しい」
「フェルナンデス選手に比べて、ドロー運がいい」
「突出した能力が見つからない選手」
と、記事にしました。
決勝戦を見て、ラドゥカヌ選手の能力の高さ、特にテニスIQの高さに驚愕しました。
ラドゥカヌ選手にも失礼でしたし、読者の方々にも謝罪申し上げます。
決勝戦でポイントになったのは、ズバリ「サーブ力」と「配球力」です。
フェルナンデス選手は常にベースラインから下がらず、ライジングショットを正確に繰り出す稀有な戦術の選手です。
このライジングショットのペースにハマらない様にするには、どうするか。ここがカギでした。
ここを崩すために、ラドゥカヌ選手はたくさんの戦術を用意したと思います。
先ずは、準決勝でも随所に見せた、強力なサービス。
ファーストサーブを7割以上の高い確率で入れ、フェルナンデス選手のリターンに大きなプレッシャーをかけました。
更に、ワイドに切れるスライスサーブも多用し、フェルナンデス選手をコートの外に追い出すことも多かったです。
そして、甘く返ってきたリターンを、オープンコートや逆をついて有利な状況を作る。
ストロークの上手いフェルナンデス選手相手に2度ブレイクを許しましたが、かなり有効な戦術だったのではないかと思います。
次に、ラドゥカヌ選手のリターンゲームです。
先ず、フェルナンデス選手は比較的に小柄な選手であり、サービス力は決して武器とは言えません。
準々決勝、準決勝と見ても、ファーストサービス率が6割を下回っており、どの選手も付け入るスキといえばここを考えるかと思います。
しかし、フェルナンデス選手は、決勝まで、持ち味のフットワークとライジングショットで上手くラリー戦に持ち込んでいました。
その中、ラドゥカヌ選手のリターンは決勝までの選手とは一線を画していました。
しっかり、スピンの効いた、深い打球や、角度の効いた打球をコンスタントに返球していたのです。
こんな強烈なリターンが返ってくるなら、フェルナンデス選手は脅威です。
結果、ダブルフォルトを2セットの内、5回も記録しているのがこの証拠と言えるでしょう。
次に、ラドゥカヌ選手の配球がとにかく、凄すぎました。
打球がとにかく深い所や、角度のついた所に入り、強力なスピンが掛かっていました。
また、随所にスピンの効いたムーンボールも深い所に入れ、左右だけではなく、上下も使った高IQ的な、クレバーな配球を見せました。
左右に走らされた上に、打点が何度も上下するため、ライジングショットを多用するフェルナンデス選手は終始、大変だったと思います。
そして、甘く返ってきたところを、ラドゥカヌ選手はしっかり決めるといった、配球の巧さが際立った試合でした。
フェルナンデス選手も何か変えようと、ドロップショットなどを使用しましたが、ラドゥカヌ選手を崩すまでは至りませんでした。
どれも、簡単に出来そうで、かなり難しいことです。
しかし、これを予選からずっと戦ってきたラドゥカヌ選手がやり遂げたこと、そこに、喰らいついて、好きなようにはさせないフェルナンデス選手はお互いに凄すぎました。
両者、疲れが見える場面はいくつかありましたが、終始、足がしっかり動いていましたし、かなり見ごたえがあり、本当に2人とも10代かと疑いたくなる試合でした。
それにしても、本当に両選手とも、お疲れ様でした。感動してしまいました。
両選手とも、特別な大会になったことは間違いありませんし、これから、大きく成長していき、世界トップになる日も遠くはないでしょう。
もっというと、両選手、今大会の調子を保つことが出来たのなら、もし、この調子がデフォルトだというのなら、女子の世代交代は始まったと言えるでしょう。
絶対女王がしばらく不在で、毎回優勝者が変わる、女子テニス界です。今後が楽しみですね。
錦織圭選手
9月1日 S・カルーソ選手(イタリア)との本戦1回戦でした。
カルーソ選手は世界ランク113位(全米オープン開催当初)と格下の相手です。
正直、著者的には1度、試合を見たくらいで、しっかりとしたストローカー?くらいの印象の選手です。
結果は、
錦織選手 6-1 , 6-1 , 7-5 , 6-3 バグニス選手
3-1のスコアで勝利しました!
錦織選手の良さが際立つ、試合でしたね。
相手に点数を取らせない、ラリーを組立てていき、最後はネットプレーで得点する。
サーブも、調子いいようなイメージでした。
2回戦の速報です。
M・マクドナルド選手(アメリカ)との対戦です。
マクドナルド選手は世界ランク63位(全米オープン開催当初)と、ほぼ同格ですが、実力と実績では錦織選手が圧倒的かと思います。
しかし、相手のホームでの試合となり、マクドナルド選手はとにかくフットワークが良い選手。
とにかく、ボールを拾いまくる選手で、攻めきれなければ、タフな試合になることも考えられます。
結果は、
錦織選手 7-6(3) , 6-3 , (5)6-7 ,2-6 , 6-3 バグニス選手
フルセットの末、3-2のスコアで勝利しました!
1セット目は、マクドナルド選手の1ブレイクアップの展開、セット終盤にブレークバックし、そのままタイブレークを制す、いい流れでした。
2セット目は、終始、錦織選手が主導権を握る展開。そのまま、セットを取りきりました。
3セット目は、途中から、腹筋辺り?を押える様な仕草が垣間見えます。辛そうな表情をするようになります。
そして、5−4錦織選手がサービスフォーザマッチのゲームで4連続失点でブレークされ、そのまま、タイブレークでセットを落とします。
4セット目は、逆にマクドナルド選手が主導権を握ります。第1ゲームからブレークを許し、結果、2−6で第4セットを落とします。
5セット目も、先にマクドナルド選手にブレークを許す厳しい展開。
しかし、ここから、錦織選手の地力が見ることが出来ました。
相手を左右に走らせる組立てや、ドロップショットを使い、前後にも走らせ、マクドナルド選手は確実に体力が限界のように見えました。
そして、最後は、6−3で勝ち切ることが出来ました。
ファイナルセットで自分のテニスに相手を引き込むことが出来るのは、相変わらず、精神力が非常に強いと感じさせてくれる、見ごたえのある試合でした。
時折、手で押さえていた部分のケガが心配されますが、3回戦は9月4日にジョコビッチ選手(セルビア)との戦いです。
ジョコビッチ選手は、2回戦もストレートで勝利してきており、仕上がっていそうです。
錦織選手、頑張れ!!
3回戦の速報です。
N・ジョコビッチ選手(セルビア)との対戦です。
皆さんご存知、ジョコビッチ選手は世界ランク1位(全米オープン開催当初)、今大会第1シードと、大一番の試合でした。
ジョコビッチ選手は東京オリンピックでも、錦織選手と対戦し、圧勝。
更に、今季のグランドスラム3大会を全て優勝しており、今大会を制すると、年間グランドスラムを達成できるという相当大きな意味を持つ大会になります。
結果は、
錦織選手 7-6(4) , 3-6 , 3-6 ,2-6 ジョコビッチ選手
逆転にて、1−3で敗退しました。
今回は、東京オリンピックでの対戦とは、全然違った戦略で立ち向かったように思えました。
錦織選手の持ち味である、速いテンポでストローク戦を制すると言うよりは、じっくり打ち合ってミスを誘うようなテニスでしたね。
その、戦術が1セット目は、非常に有効に思えました。
ジョコビッチ選手が攻め辛そうにしていて、アンフォースドエラーが多く見られる印象でした。
試合後、ジョコビッチ選手は、「立ち上がりの錦織選手のレベルの高さに驚きを隠せなかった」とコメントしています。
しかし、さすが王者ジョコビッチ。2セット目からは、その引き出しの多さを見せつけられました。
ストロークのギアが一気に上がり、ベースラインから素晴らしいショットを繰り出し、終始、主導権を握る展開でした。
正直、手がつけられないレベルのストロークでした。
あの、攻撃力と守備力を兼ね備えたプレーを崩すには、どうすればいいのか、、、
負けてしまいましたが、錦織選手は「確実に良くなってきている」と試合後に語るほど、プレーの質は決して悪くなかったです。
事実、この試合で、20本を超えるアンフォースドエラーをジョコビッチ選手から、奪いました。
それだけ、ジョコビッチ選手は勝つためにリスクを追うしかなかったということです。
錦織選手が再び世界のトップを脅かす日を期待し、応援しましょう!!
西岡良仁
9月1日 J・ソック選手(アメリカ)との本戦1回戦でした。
ソック選手は世界ランク184位(全米オープン開催当初)とシングルスでは、格下に見える相手です。
しかし、ダブルスがとにかく強く、ダブルス最高世界ランキングは2位をマークしている選手です。
結果は、
西岡選手 7-6(5) , 2-6 , 4-6 , 2-6 ソック選手
1-3のスコアで敗退しました。
ソック選手は1セット目にあまり調子が上がらないように見えました。
その中でも、サービスは相変わらず良く、ポイントを取り切れず、タイブレークまでもつれ込んでしまったのが、良くなかったですね。
ソック選手の本調子でない間に、もっと多くのポイントを取りきる事ができれば、もっと、良い試合に出来たかもしれません。
2セット目以降は、ソック選手がペースを上げ、ベースライン上ないしは、コートの中でボールを打つ機会が増えていましたね。
そこで、逆転を許してしまったというのが、とても残念です。
ダニエル太郎選手
8月31日 F・バグニス選手(アルゼンチン)との本戦1回戦でした。
バグニス選手は世界ランク80位(全米オープン開催当初)の格上。
左利きでダブルスも良く出場する、巧さの際立つ選手です。
結果は、
ダニエル太郎選手 3-6 , 3-6 , 3-6 バグニス選手
ストレートで敗退という結果となりました。
杉田祐一選手
8月31日 ラッキールーザーとして、C・ルード選手(ノルウェー)との本戦1回戦でした。
ルード選手は世界ランク11位(全米オープン開催当初)であり、本大会第8シードの強者です。
22歳と非常に若い上に、昨年のアルゼンチン・オープンで優勝。
昨年度最終世界ランキング112位ですから、今季、かなり調子を上げている選手の1人です。
ナダル選手を彷彿とさせる、アグレッシブなストロークが魅力の選手で、ラリー戦となるとかなり強い印象があります。
結果は、
杉田選手 3-6 , 2-6 , 2-6 ルード選手
ストレートで敗退という結果となりました。
大坂なおみ選手
8月31日 M・ボウズコバ選手(チェコ)との本戦1回戦ですが、他の試合が押しており、9:00現在、予定より遅延しているようです。
ボウズコバ選手は大坂選手と同じ23歳で、今季ランキングをどんどん上げている、上がり調子の選手と言えるでしょう。
しかし、全米オープンを2度制覇している、今大会第3シードの大坂選手。
数多くの選手が、大坂選手を倒そうとチャレンジしてくると思いますが、圧倒的な強さを見せて欲しいところです。
結果は、
1回戦
大坂選手 6-4 , 6-1 ボウズコバ選手
ストレートで勝利しました!
大坂選手は、事前のインタビューで「1回戦はいつも緊張する」と言っていましたが、1セット目をしっかりサービスキープで進め、2セット目は圧倒しましたね。
2回戦はO・ダニロビッチ選手(セルビア)9月2日に対戦です。一緒に応援しましょう!
2回戦の速報です。
大坂選手 棄権、不戦勝 O・ダニロビッチ選手(セルビア)
大坂選手の不戦勝となりました。
ダニロビッチ選手は、同郷ジョコビッチ選手に「才能のある選手」と認められている選手で、視聴者目線では、非常に楽しみなカードでしたが、ニュースでは、「医学的な理由での棄権」ということで、今後の動向が気になるところですね。
しかしながら、体力を消耗せずに3回戦に進めたのは、今後の試合にいい影響を及ぼすかもしれません。
3回戦は、L・フェルナンデス選手(カナダ)と9月4日に対戦となります。
フェルナンデス選手は、18歳と、大坂選手よりも若い、超新鋭のサウスポーの選手です。
今大会では、ベテランのK・カネピ選手(エストニア)を倒しての3回戦なので、勢いに乗っている選手です。
更に、大坂選手は東京五輪、全米オープン前哨戦でサウスポーの選手に敗退しています。
しかしながら、大坂選手の実力をしっかり出し切れば、問題なく勝利できると確信しています。
チャレンジャーとして向かってくるフェルナンデス選手を、格上として強固な壁となってくれることを期待しています。
一緒に応援しましょう!
3回戦の速報です。
L・フェルナンデス選手(カナダ)との対戦です。
先述の通り、フェルナンデス選手は、18歳と、大坂選手よりも若い、超新鋭のサウスポーの選手です。
ベテラン選手を倒して、勝ち上がってきている、上がり調子の選手です。
結果は、
大坂選手 7-5 , (2)6-7 , 4-6 フェルナンデス選手
逆転にて、1−2で敗退しました。
著者の様な感想を言う人がいるから、メンタルを崩してしまうのだろうと思いますが、正直、大坂選手は全ての能力において、全女子選手を上回っていると思っています。
今回の敗退も、フェルナンデス選手はもちろん、素晴らしい試合をしましたが、それでも、迎え撃てる実力は持っていたと思います。
それでも、2セット目のサービングフォーザマッチのゲームでゲームを取り切れなかったり、3セット目に自分らしいテニスが出来なかったのは、やはり、プレッシャーからだと思います。
王者であり続けるのは、相当に強靭な精神力が必要なのだと考えさせられる、大会でした。
そう考えると、男子のBIG3はどれだけすごいんだ。と思いますね。。。
大坂選手は、試合後、「しばらくプレーから離れる」とコメントしています。
また、爆発的な強さを誇る、大坂選手のプレーを見られることを期待して待ちましょう。
ゆっくり、休んで頂き、また、元気な姿を見せていただきたいですね!
土居美咲選手
9月1日 S・サンダース選手(オーストラリア)との本戦1回戦でした。
今回は、珍しい左利き同士、左利き対決となりました。
サンダース選手は、決して大柄ではない選手ですが、ベースラインから左利きを上手く利用した、強力なストロークをコンスタントに繰り出す選手です。
土居選手と同じ様なプレースタイルの選手で、楽しみにしていました。
結果は、
土居選手 7-6(3) , 6-3 サンダース選手
ストレートで勝利しました!
同じ、プレースタイルの対戦でしたが、土居選手の方が、コート全体を走り回り、ドライブボレーや、ネットプレーをすることが多かった印象です。
サンダース選手をストロークで追い込み、サーブへのプレッシャーを掛け、ダブルフォルトを8ポイントさせたのも、土居選手のすごいところだと思いました。
プロの期間も長くなってきた、土居選手の、クレバーな部分を見ることの出来た、非常に熱くなる試合でした!
2回戦はJ・ペグラ選手(アメリカ)と9月3日に対戦です。
相手のホームであり、第23シード、世界ランク30位(全米オープン開催当初)の格上です。
一緒に応援しましょう!
2回戦の速報です。
J・ペグラ選手(アメリカ)との対戦です。
ペグラ選手は世界ランク30位(全米オープン開催当初)で、今大会第23シードと格上です。
女子選手の中では、サーブもストロークもスピンが強力な選手です。
結果は、
土居選手 3-6 , 2-6 ペグラ選手
ストレートで敗退しました。
ペグラ選手のサーブとストロークに圧倒される場面が多かったですね。
土居選手の持ち味の、粘り強いストロークが垣間見えた部分もありますが、サーブで崩され、2球目でオープンコートへ打たれる。という、セオリー通りのプレーをされることが多かったように思えます。
土居選手のボールに食らいつく姿は非常に熱くされられます。お疲れさまでした。
日比野菜緒選手
9月1日 F・フェロ選手(フランス)との本戦1回戦でした。
フェロ選手は世界ランク84位(全米オープン開催当初)と日比野選手は72位(全米オープン開催当初)ですから、ほぼ同格の相手です。
結果は、
日比野選手 1-6 , 4-6 フェロ選手
ストレートで敗退しました。
終始、フェロ選手に主導権を握られる、試合展開でした。
フェロ選手はファーストサーブが入った際のポイント奪取率が80%と圧倒的でした。
日比野選手の次回の大会に向けて、更なる、レベルアップを期待したいですね。
気になった試合
本戦1回戦 マレー対チチパス
著者的に気になった試合を挙げます。
本戦1回戦 A・マレー選手(イギリス) 対 S・チチパス選手(ギリシャ) の試合です。
結果は 6-2 , (7)6-7 , 6-3 , 3-6 , 4-6 とフルセットでチチパス選手の勝利となりました。
マレー選手は、一度引退し、現役復帰した、ジョコビッチ選手、ナダル選手、フェデラー選手と並び、BIG4と称された、伝説的プレーヤーです。
対する、チチパス選手は今大会第3シード、今季の全仏オープンでは準優勝。ジョコビッチ選手をあと一歩のところまで追い込んだ選手です。
23歳と若く、とにかくストロークが正確で強力あり、その上、ネットプレーへのプレッシャーも強い、クレバーな選手の印象があります。
今大会でも、ジョコビッチ選手を脅かす選手の1人と言えるでしょう。
その、チチパス選手を追い込む、マレー選手、非常に熱いものがありますね。
ポイントリザルトを見ても、正直、マレー選手は互角以上の戦いをしていたように思えますが、サービスエース数がチチパス選手が19本とマレー選手を10本上回る、圧倒的なサービス力が1つの鍵となっていたかと思います。
また、第2セットの接戦のタイブレークを、チチパス選手が取れたことも、勝利の大きな要因と言えるのではないでしょうか。
第3セットはマレー選手が取ったものの、試合後半、体力的にタフになった時に、チチパス選手の地力が勝利をもぎ取ったという感じでしょうか。
しかし、本戦1回戦のこの大接戦。
チチパス選手の身体には、かなり堪えたに違いありません。
しかし、この勝利はとても大きなものです。
1度引退したとはいえ、BIG4の1角を倒したということ、フルセットでも倒しきったということ。
体力の限界に散るか、この勝利を糧に更なる飛躍をするか。
チチパス選手の本大会の活躍に注目ですね。
今大会を通しての感想(9月13日12:00更新)
今大会は、本当に勉強になる試合が多かったです。
男子テニスは、
20年前はサーブアンドボレーが主流でサンプラス選手やイバニセビッチ選手、ヘンマン選手、ラフター選手などが大活躍した時代。
ヒューイット選手や、サフィン選手を筆頭に、次世代のストローク主体のテニスになりました。
フェデラー選手最強時代が始まり、再びテンポの早いテニスが主流に。
そして、ナダル選手、ジョコビッチ選手、マレー選手が現れ、今やプレースタイルが混沌としてきた男子テニス界。
頂点に立ったのは、ベースラインから随分下がった位置で戦う、ディフェンシブなメドベージェフ選手。
長年王者の座を渡さなかった、BIG3の座が脅かされてきているのは確かです。
女子テニスは、
これも20年前、S・ウィリアムス選手の破壊的な攻撃テニスが一世風靡しました。
そこから、エナン選手やモーレスモ選手の様な、スライスやボレーを多用する、男子的なテニスが世界のトップに。
再び、S・ウィリアムス選手の時代が戻ってきます。S・ウィリアムス選手の時代は長く、伝説の選手となりました。
そして今、グランドスラムの優勝者は毎大会で変わり、絶対女王の座が空いている状態が続いています。
そこに、大坂選手の登場、今大会の決勝を戦った、10代のラドゥカヌ選手とフェルナンデス選手。
皆、プレースタイルは違えど、若く、これからの女子テニス界を引っ張っていく存在になるのは間違いありません。
男子テニスも女子テニスも、これからがますます、目が離せませんね。
著者的に最近思うことが2点あります。
1つ目にプロ選手への誹謗中傷です。
自慢になってしまいますが、著者は高校時代、出身県のランキングで1位にいつづけましたし、東北大会で3位の実績があります。
そのレベルでも、ネットの誹謗中傷には怒りを覚えた記憶があります。
「嫌らしいテニスで勝って、あれで県トップかよ」
「〇〇のテニスはダサい」
「〇〇と〇〇が付き合ってるらしいぞ」
と、まぁ、あることないこと色々、書かれてましたよ。
それでも、なるべく気にせず、更にテニスの嫌らしさを磨いてましたが、、、笑
世界の、日本の、1つの県のたった1人がそれだけ言われるのです。
これが、トッププロともなると、想像を絶します。
テニスに関する意見を言うことは良いと思うのです。表現の自由というものが人間にはありますから。
しかし、その人の人格を否定したり、差別することは絶対にあってはならないと思うのです。
これで、心を痛めている選手が多いのは、絶対にあってはいけません。
今後、若い芽がこんなくだらない誹謗中傷などで、プロテニスプレーヤーになる夢が絶たれることは、絶対になくしていかなければなりません。
2つ目が、逆に選手側の問題ですが、ラケットを破壊したり、相手を尊重しない行動を取らないで欲しいということです。
トッププロともなると、全世界で試合が放送され、ジュニアのテニスプレーヤーやこれからテニスをしたい人もその試合を見ます。
その試合で、ラケットを投げる、折る、はたまた、審判を罵る、相手を罵る、ルールを無視する。
こんな事を、トッププロがしてしまっては、それを見た人が真似するでしょう。
テニスは相手があっての競技です。
しかし、同時に自分自身との戦いでもあります。
試合では納得出来ないことの方が多いです。いや、ほとんど納得できないです。
その、怒りを抑えて、スマートに紳士を貫き通すのが本当のトッププロです。
過密なスケジュールの中、マスコミなどの注目もあり、世界中の期待を背負う。
そんな、トッププロへの負担は本当に地獄を思わせるものだと感じます。
しかし、そんな中だからこそ、紳士を演じてほしいのです。
決して、ラケットを投げることは格好いいことではありません。
審判に怒鳴り散らかすことも格好いいことではありません。
背景はどうあれ、やっていることは自分の怒りを制御できない赤ちゃんと同じです。
ジョコビッチ選手BIG3の中では最もアンチが多い選手です。
以前には、審判にボールをぶつけたり、ラケットを折ることも多い選手です。
メドベージェフ選手は悪童と呼ばれるほど、相手への悪言が多い選手です。
チチパス選手はルール違反かギリギリのグレーゾーンの長い時間のトイレットブレイクをしました。
テニスは、自分の制御がとても難しいスポーツです。
だからこそ、先述の様に悪い名を刻まれないよう、紳士を演じてほしいのです。
それで勝ってこそ、最強の選手と言えるのではないでしょうか。
そんな事を思いながら、今大会を応援していました。
今回、優勝した、メドベージェフ選手、ラドゥカヌ選手。
準決勝で終わった、ジョコビッチ選手、フェルナンデス選手。
決して、納得した結果ではなかったでしょう、日本人選手の方々。
そして、全ての選手の方々。
本当にお疲れ様でした。
世界のたくさんの人々を熱狂させ、感動させてくれました。
本当にありがとうございました。
最後に
いかがでしたでしょうか。
この、コロナ禍で、この様な大きな大会を開催してくれた、運営の方々、それに携わる方々、選手の方々には本当に頭が上がりませんね。
テニスを見ていると、著者のモチベーションはどんどん上がっていきます。
皆さんの中でも、同じ方はいらっしゃるのではないでしょうか?
スポーツの情熱は人に伝達していきます。
スポーツを通して、この暗い世の中が明るくなるといいですね。
では、著者と一緒に、全米オープン出場者の頑張る方々を応援しましょう!!